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フィスチュランシンポジウム2018開催報告

 5月23日は「フィスチュラ国際撲滅デー」。途上国で起きる過酷な出産の合併症「産科フィスチュラ」。その実態は悲惨にも関わらず、日本ではほとんど知られていません。

フィスチュラ治療センター(ケニア)写真提供:アステラス製薬

国際環境・熱帯医学講座では、フィスチュラの国際啓蒙活動に取り組む助産師の小笠原絢子さん(Lapis Lazuli Earth、ララアース代表)とともに、日本国内では初めてとなる「フィスチュラシンポジウム2018」を5月23日に本学で開催しました。

 当日は、75名を越える参加者があり、世界中で産科フィスチュラをはじめ女性の健康課題に取り組む6名の登壇者の活動報告と活発な意見交換が行われました。フィスチュラ、笑顔の絆、難民船、インフォーマル教育、少年兵、企業貢献・・・、これまで見えなかった世界の不条理を知ってしまったことで、心が突き動かされるように行動している登壇者のお話しを聞いて、多くの参加者から「私も何かアクションを起こしたい!という衝動にかられました」とコメントをいただきました。「すべての人々は、世界を変えるエージェントである」と信じて、これからもこのような公開のセミナーを開いていきたいと思っています。

   

小笠原絢子さん(ララアース代表)

 

会場の様子

【登壇者】

小笠原絢子(ララアース代表)
小島毬奈(国境なき医師団 助産師)
高濱宏至(NPO法人Class for Everyone代表理事)
原貫太(NPO法人コンフロントワールド代表理事)
堂本郁也(アステラス製薬株式会社 医療政策部)
杉下智彦(東京女子医科大学)

【関連記事】

小笠原絢子さん(ララアース代表)インタビュー

http://kiala-interview.net/?p=822

アステラス製薬「Action on Fistula」(英語)

https://www.astellas.eu/initiatives/action-on-fistula/

 

 ※フィスチュラとは、長時間にわたる困難な分娩により、胎児の頭部が骨盤を圧迫し体内の組織が壊死して、膣と膀胱の間、膣と直腸の間、またはその両方に孔(あな)が空いてしまった状態のことです。尿や便などの排泄物が絶えず身体から漏れ出る原因となり、女性の健康と尊厳にかかわる国際的な課題のひとつとして注目されています。低い産前健診受診率、熟練介助者の立ち合いのない出産、早婚、人工中絶などが原因であり、世界保健機関によると全世界で約200万人の患者がいると言われています。フィスチュラは、予防・治療が可能な症状であり、手術により高い確率で治すことができます。しかし夫や家族、地域社会から見捨てられ孤立して経済的な困窮に苦しむ女性も多く、医療のみならず地域社会が一体となった支援が重要です。

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