講座主任ご挨拶

講座主任ご挨拶

東京女子医科大学国際環境・熱帯医学教室のWEBサイトへようこそ!


2016年10月に前任の遠藤弘良教授より講座を引き継ぎました杉下智彦です。着任前は、国際協力機構(JICA)で国際協力専門員(シニアアドバイザー)として、アフリカを中心に30カ国以上で医療・保健のプロジェクト立案、評価、戦略策定などに携わってきました。タンザニアやケニアでは、プロジェクトのチーフアドバイザー(長期派遣専門家)を務め、シエラレオネ、リベリア、ソマリア、南北スーダンなど内戦や紛争後の地域における技術支援プロジェクトの立ち上げを行ってきました。また日本政府が推進する国際保健外交を継続的に技術支援しながら、世界ワクチン基金の技術審議委員やユニバーサルヘルスカバレッジの国際委員として、持続可能な開発目標(SDGs)の策定などにかかわってきました。

東京女子医科大学の赴任にあたり、これまでのアフリカにおける母子保健や地域保健強化を目的とした保健システム強化の実践を、複眼的・学際的な見地から深めていくとともに、ソーシャルデザインといった新しい学問の視点から価値創造を通した社会変革として体系化したいと考えています。またデータヘルス、人工知能(AI)や携帯電話技術(mHealth)といった情報分野の技術革新による保健システムのグローバル展開を民間企業や市民社会と一体となって推進していく活動を始めています。さらには、私が専門とする医療人類学の立場から、人類発祥の大地である「アフリカの叡智」に注目し、アフリカ各地にある生命・老い・健康の意味体系を蒐集・収斂し、様々な社会課題に直面する現代社会を生きる人々の羅針盤として紹介していくこと、つまり「アフリカから世界を変える」ような仕事ができればと願っています。

 

グローバルな視点を持ったリーダーシップ育成


東京女子医科大学の最大の特徴は、チュートリアルと呼ばれる問題解決型・参加型の医学教育を日本で初めて導入し、医学教育において日本をリードしてきたことにあります。また、「女性」の医療人教育に特化しているという点で、世界においても非常にユニークな大学です。日本で初めて国境なき医師団の医師となり、同団日本事務局長を務めた貫戸朋子先生を始めとし、グローバルな健康課題に取り組む女性医療人を多く輩出してきました。

国際環境・熱帯医学講座はこれまで、パプアニューギニア、ソロモン、マダガスカル等におけるマラリア対策を中心に熱帯病疾患のフィールド研究、薬剤耐性機序の解明のためのゲノム解析をはじめとする分子生物学研究、グローバルヘルス分野におけるアフリカやアジアの途上国における政策研究や日本における外国人就労者の健康支援などに取り組んできました。講座では、さらにこれらの研究・教育活動を昇華させ、臨床および研究分野におけるグローバルな女性医療人リーダーシップ育成を行い、東京女子医科大学のみならず世界の女性医療人のリーダー養成に貢献したいと考えています。ぜひ本講座を利用していただき、グローバルな視点をもった女性医療人として、持続可能な社会や地球の創造のために、私たちと共に次の社会を創っていきましょう。

講座主任 杉下 智彦

【関連リンク】

■保健システム強化プロジェクトの陰にこの人あり(JICAホームページ)
 https://www.jica.go.jp/topics/person/20150219_01.html

■「第44回医療功労賞」を受賞——アフリカ20ヵ国以上の保健システム構築への貢献が認められる(JICAホームページ)
 https://www.jica.go.jp/topics/2015/20160314_02.html

■アフリカからリバース革命を 途上国の保健システムを変える(事業構想大学ホームページ)
 https://www.projectdesign.jp/201501/salon-speech/001833.php

■ケニア、アフリカにおける母子手帳普及のリーダーを目指して(日経Wedge)
 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8156

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